花糸ギャラリー

新緑の色

 
30-6031
Gerda Bengtsson
Haandarbejdets Fremme

花糸で一番困るのは色が変わること。
新色も廃番もめったにないのですが、同じ番号なのに毎回色がかわるのでかなりつらい時が。なぜ潔く新色って事にしないのかと長年不思議だったのですが。HFのオリジナルのデザインのための糸なので、ようは図案に指示された番号のところに刺すのは今ならこの糸よっ、ていう事だと、やっと理解(?)出来るようになりました。

今年の色はいかにと、年明けに取り寄せた糸やキットを見ると、最近の特徴はとにかく鮮やかということ。年々派手にはなってきていたのですが、会社がリニューアルした新生HF花糸はおもいっきり鮮やかです。40番なんか一瞬500番台と間違えて届いたのかと思ったくらい。100番も実に鮮やかです。毎年毎年新しい色の糸が届くたび、だんだん色が渋さをなくすのが気に入らずぶーぶーと言っているのですが、こうなったら糸にあわせて作品を選ぶしかありません。ここまで変わってくるとそれなりにあきらめも。

この40番と100番を見ていると、スウェーデンで見た新緑の白樺の並木の下を歩く夏至祭のパレードを思い出し、白樺を刺してみました。思った通り北欧の新緑になりました。大きいので画像が暗くてきれいな色でお見せできないのですが。

6月になったので、例年通りほとんどの刺しかけは片づけてしまいました。新緑にはふさわしかった今年の花糸、秋や冬の季節にはどうなんでしょうか?やっぱり色が心配です。