生きているのかと、おたずね下さる方もあって、ご心配おかけしております。
こちらのサイトやブログも整理しなくてはと思いつつ、放置したまま。
GWですが、近況で申しますと、近々ふらりとまたヨーロッパへ。
眼などの調子も悪く、針もシャトルもなしとなり、それでも手仕事エンジョイしたいの一環として、ふらふらと。
昨年のスペインの国立タペストリー工房や、ルーベンスのタペストリーのあとなので、もちろんベルギーのタペストリー工房みてきます。
ただ、愛するフランドルタペストリーについては、ブリュッセルの博物館のその部門がなんと閉館中。がくっ。
2,3年したらまたムール貝の時期に出直します。(どっちがメインだ)
で、今日はちょっと珍しい本を買いました。
ヤマナシヘムスロイドからナーベルソムの本が出るそうです。
新刊なのになぜか復刊ドットコムからというのが??ですが。
私もナーベルソムの本の手持ちはさすがに20冊あるかないかくらいだし、現地でも新刊が期待できそうにないので、思わずポチりました。
あっというまに売り切れになりそうですが、これを機会に愛好者が増えるといいな。
今回はリネンそのものの博物館やお店も予定しているので、これに使える糸でも買ってこようかな。
準備だけ我慢すれば、刺繍ほど細かくないから、できるかな?
と、ここまで書いて、ナーベルソムって、あれ...だよね、え、もしかして違うもの?、そんなことないよね??とややうろたえる、手仕事から縁遠くなった、ボケ気味な私です。
リネンの糸を抜きまくって下地を作るあれだよね......ブツブツ
家から1時間ほどのところに、クリュニーのタペストリーが三ヶ月もあるという事が未だ信じられないまま、何度か覗いています。
本当は日参したいところだけど、年内いっぱい仕事があり、暑さもあって体力的にちょっと無理。
それでも、旅先でごくまれにしか見れないのと違って、続けて見ると、毎回新しい発見の連続。
もちろん素人の目だから真偽は怪しいけど、どうせ判らないことだらけの作品。
若きベングトソンが、パリ遊学でこの作品を学び尽くしてフレメで花開いたと思えば、ただぼーっと見ているだけではもったいないという気がしてねえ。
これは前回パリで見た時の「ナイショウサギ」 見返りウサギとか勝手にネーミング
ただひたすら見ていた初回から、改めて行った二回目。
それぞれの違いが見えてきました。
パリでは狭いところにずらっとくっついて並んでいるので、全体でひとつという見方をしていたのですが、日本では数メートル離して四方に展示されています。
見ている人もパリに比べればずっと少なく、中央の椅子もないので、会場を思うままにふらふらできます。
それでやっと6枚をそれぞれ単独の作品として比べて見る事ができたのです。
違うー、どれも同じなんかじゃないー、というのがはっきり。
織りの技術はそれほど差がないのでしょうが、下絵が違う。
単に違うデザインというのではなく、また作品ごとに担当が違ったからというより、先にスタートしたものをたたき台に試行錯誤したという感じ。
もちろん同時期にセットで作られたものだけど、こんなに違ったなんて。
ということで、作品の制作順を想像。
最初と最後は、本などで解説もされているし、実際見てもそうだろうなと思います。
「触覚」が最初で、「わが唯一の望み」が終着点
問題は残り4枚
私は「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」の順だと思う。
「触覚」はかなりがんばって作ったという感じ。
周囲もすごく凝っている、失われた部分が惜しまれます。
「視覚」は、先が長いんだから動物とか手のかかるのはやめようという感じ。
「聴覚」は、結婚祝いなんだから(らしい)、やっぱりもうちょっと華やかにということで。
かなり苦労してあれこれやったという気がして、何かと無理が感じられる。
いろいろ注文主とかから言われたのかなあ。
とばっちりで一角獣が唯一無視され愛されていない作品になってしまった。
「嗅覚」これはそれまでのあれこれからやっと満足できる型ができたという感じ。
獅子と一角獣も安心して満足そう。
「味覚」 最後の唯一の望みがなければ、これがたぶんメインというか集大成にふさわしい作品かと。
作り手の気持ちを反映して一角獣がドヤ顔に見えるのは私だけ?
嗅覚のふて寝やさぐれ一角獣とは全然違う。
というふうに、自己満足してきました。
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自サイトへの書き込みも恥ずかしいほどご無沙汰です。
ちょっとおもしろいネタがあったので、久しぶりに書いてみました。誰か読むかな。
暑いので、新しいおもちゃで遊んでいます。
昨日今までとはちょっと変わったスキャナが発売されて、これを刺繍で使ってみました。
ScanSnap SV600って言うんですが、説明はネットでいろいろ読めると思います。
キットのチャートってコピーして使っているんですが、大きめのは結構手こずる時が。
コンビニのA3のできるコピー機で悪戦苦闘していると、後ろに行列ができたり。
折りたたみまくって押さえつけると、よれよれになるし。
これだと拡げたら、上からコピー機のフタを開けたままみたいに光がスライドして読み取ってくれます。
というわけで使ってみました。
これはよくあるA4サイズのチャート。
こんなのは、わざわざSV600なんていらないのですが、マットの大きさがわかるように。
で、本当にこれを使いたいのはA4より大きいもの。
最近のキットでは分割されているのが多いけど、古い物ほどいやになるほど大きいのが多い。
これは縦長で、チャートは4枚組だけど、一枚でもA3数枚分。
ちょうどマットの幅と同じだったので、お試し。
実際にはこのマットより二回りほど小さいA3までしかスキャンできないので、撮れた画像はこんな感じ
当然両サイドは切れているけど、PCで画像確認しながらなので、ちょいちょいと置き直しながら何枚か撮ればいいだけ。
チャートオリジナルは傷むことなし。
このスキャナは本のページを繰りながら見開きスキャンするという目的で買う人が多い商品だけど、私はこのデカチャートの整理ができるのが、今のところ一番満足。
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なぜこんな年に猛暑まで、と次々と押し寄せる難題に、余計に暑くなっています。
津波の被害が大きすぎてその時の地震が小さな事に思われ、原発のおかげでそれすら済んだこと扱いされそう。
ずっと気になるのは、原発についての小さい子供を持つ親のニュース。
実はうちにはずっとこんなものが常備されていました。
子供が二つか三つの頃、夫が親戚のところへ娘を連れて行くときに買ったものです。
私は同行出来ない時だったのですが、原発がその町から20キロくらいのところにあったはずと思い出し、道修町まで夫がぶつぶつ言いながら買いに行きました。
以前大人だけで行った時はもちろんそんなものは用意しなかったのですが、子供、特に女の子には必要と思ったのです。
関西には原発はないせいか、入手がかなり大変で、いったい何人分かと思うほどたくさん入った壜しかないし、ずいぶん高かった記憶が。
結局そのあともう一回そこへ行った時に持って行っただけ。子供も大きくなったので棚の奥に仕舞い込まれて忘れられていました。昨年のリフォームで棚の中身を出したときに見つけて、あらーとか言っていたのです。
事故が起きても旅行者の分までないかもしれないと思ったから持って行ったのですが、今回の事故を見ると、どうも現地にも常備されているというものじゃないんだ。
予防接種はおたふくとかBCGとかは受けさせなかったのに、なんでそんなものをと思われたでしょうが、親ってやっぱり一生懸命考えたり心配したりするもの。
でも親の力でどうしようもない今の状況は、きっとすごく悔しいだろうなと、TVで見ていても歯痒いです。
こんなものが必要な事がなかった事はそれなりに幸運だったのかと、捨て忘れた壜はお守りに置いておこうかな。
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屋根裏換気排気ってご存じでしょうか。屋根裏収納などのための換気とかじゃないのです。
私は全然知らなかった。
夏に二階が暑いのは、天井裏に籠もった空気が熱くなるため。それくらいはまあ知っていたのですが。それをファンで強制排気するのです。
室内から見ると、普通の天井埋め込みの換気扇と同じです。
昨年のリフォームの時、施工会社の方から薦められて付けたのですが、ビッグヒットでした。
そもそも雨漏りをきっかけのリフォームだったので、当然屋根も天井裏も最初に工事が始まりました。
ちなみに今にしてみれば、このリフォーム、本当に昨年しておいてよかったと、みんなに言われ、自分でも思います。
で、ついでに二階の天井裏には断熱材をじゃんじゃん敷いておいてねと頼んだら、それじゃあとこれを紹介されたのです。
二階の各部屋と廊下に一つずつ付けたところ、夜になっても二階へ上がるとむっっというのが普通だったのに、みごとなくなりました。
エアコン苦手でも、最初だけはこの熱気をとる必要があるために付けていました。
これには昨日書いたシェードだけでも相当効果があったのですが、それに加えてこれがあれば、昨年のあの暑さでもしのげました。
工事が必要ですが、天井に穴をあけて配線するだけ。天井裏にダクトだのなんだのはいりません。
ゴーッという音がしますが、夜は止めていいし、その効果を思えばだれも文句はいいません。
どうしてこんなものにこそ、エコポイントとかの対象にしないのかと真剣に思っています。
新しい会社によるフレメも気になるし、今年は久々にサイトと刺繍に戻りかけたところへの、震災。
遠く離れていても、今になっても、言葉ではどう言えばいいのか。
神戸の震災後、余震が続いているというのに、関西の自宅から久々に東京へ行けば、全く過去の事とされていて、新聞の記事もすでに一面には出ていないし、TVの番組も普通通り。
この時も直接の被災はしていなくても、ちょっと寂しかったです。
今回はこちらが遠いところからなので、こうして少し日が経った時期には、なおさら何を思っても言っても空回りしそうで、あのときの事を思いだしています。
で、少しでも共通の事として、省エネ、特に夏の暑さ対策について、少し。
ここ何年か、かなりいろいろ試してみました。
これは電気代の節約と、私がエアコンが苦手、特にむち打ち後はだめ、という自己都合からだったのですが。
サーキュレーターばかり買い込んだ年もあれば、カーテンなどをどんどん替えた年もあったり。
その中で一番手っ取り早くて、しかもコストパーフォマンスのいいものは、シェードとかタープとか言われる日よけでした。
私が一番愛用しているのは、こちら(ごめんなさいamazonのからの画像です)
これはいろいろなサイズを買いましたが、小さくたためるし洗濯機で洗えるし。
二階などでも安全に使えます。
すだれタイプはバタバタするし、長持ちしないし。
シェード類も毎年どんどん種類が増えるし、お値段もいろいろですが、安いものは 紫外線はまあ防ぐけど、熱はあまり防がない。
それと安物は風通しが悪い場合が多いと思った方がいいみたいです。
風を通して熱をはじくというのは、やはり難しいようです。
コツは、室外に使うものがいいということ。熱を室内に入るまでにはじくこと。
そして、すだれのように真下に垂れ下がるものより、斜めのシェードやタープのように上の方から覆う方がいいです。
でもとにかく張っておけば、シェード類は、一万円なら一万円分、二千円なら二千円分はきっちり仕事してくれると思います。