いよいよ夏休み、旅行のお話もちこちで。
そういえば春に書きかけたものがありました。
おともだちに海外旅行にはマイ枕持参を推奨している方がいます。ベッド用じゃなくて機内用に。
前回のUSAへの旅行で枕持参の外人乗客を見たそうで、その人もまた以前別のお客を見たからだそうです。今回は腰痛にも安眠にもとっても効果があったそうで、彼女を見た近くの席の外人の方に次は持って来ようと言われたとか。
恐るべしマイマクラチェーンメール化。
こちらはそれに対抗して『マイヘッドホンorイアホン持参』推奨。
昨年ヨーロッパからの帰国便で隣のイギリス人男性は機内で配られたヘッドホンを断ると、やおらでっかいヘッドホンを取り出しました。昔は特大のラジカセをヨーロッパ中担いでいるアメリカのバックパッカーが結構いて、ユースとかあちこちで迷惑な騒音を立てていましたが、さすがに最近は見かけません。もしやこやつもそのなれの果てか、と音漏れを想像したのですが、物々しいヘッドホンと違って本人もイギリス人らしい物静かな方で、ヘッドホンからも音漏れもなく静かに寝たり起きたりされていました。
その時のKLMの就航したばかりの新型は、小さなレンタルビデオ店を貸し切りにしたくらい映画だけでも新旧大量に揃っていてオンデマンド。でもエンジン音であんまり聞こえないんですよね。画像で補えない音楽プログラムも残念。
そこで今回は行く前にヘッドホンについてちょっとリサーチ。iPod愛用派じゃないし、携帯も音楽対応じゃないので時代に遅れていたのですが、最近のモバイルのおかげでヘッドホン類がすごいんですね。
以下同じくデジタル化に遅れた方にひそひそ(最近管理者に合わせて内容が高齢化している我がサイト)。
ヘッドホンなんて邪魔というなら、イアホンをバカにしてはいけません。TVのおまけくらいに思っていたのですが、ヘッドホン並かそれ以上の高音質なのがいっぱいあるんですね。そのかわりお値段もびっくりなのがいっぱいあります、形はイアホンなのにウン万円とか。
一番欲しかったのはデンマークデザインに弱い人には堪えられないという有名なイヤホン。でも常用じゃないので、手頃で評判のいい上記のにしました。
機内で使うなら、ノイズキャンセラータイプのヘッドホンがいいのですが、いずれも大きいしそれなりのお値段になるので、小さくてお手軽だけどこういうカナルタイプと呼ばれるものなら、なんとか使えそうでした。(周りの音が聞こえないので装用して歩き回らないで下さいと言われるタイプです)
ただ、機内のジャックとの相性が多少あるとのことで、エールフランスに問い合わせました。
例によって例のごとしの対応でしたが、唯一まともな答えは「最新型機なので(は?)、ヘッドホンは取り外し不可の専用を使っています(そんな機種あるの?)だからジャックはないっ」
私はエールフランスの言うことは信じない事にしているので、イアホンを買って持ち込みました。ただ、もしかして、万が一、エールフランスが正しい事も、たまには、ある、かも、しれないので、航空機用アダプターは無駄になるといやなので買いませんでした。
結果として片方しか聞こえないけどばっちり使えました。(機内用二本足のアダプターを買うとステレオで聴けます)
機内用ヘッドホンは耳かけ式でお持ち帰り可能な使い捨て、エンジン音に負けてよく聞こえませんでした。
それに比べると、たとえ片方だけでもマイイアホンはきちんと聞こえてカナルタイプなので外のノイズもある程度遮断してくれました。音のでない反対側も耳栓になるし、当然隣の席への音漏れもありません。
問題は三人席x3列のうちの家族三人のブロックは、すべて映画の半分は音が鳴らず、音楽プログラムは全滅だったということで。「トリック2」を見れない娘は怒りながら、春休みの数学の宿題をしておりました。(この世代は音楽がないと勉強出来ない)
まあエールフランスだから...と娘も納得して。
しかしパリまでが長かった...パーソナルモニターになってからは本も持ち込んでいないし。私は音がないと眠れないの。
ちなみに帰路は娘の席のみ全面システムがアウト。エラー画面を消すことも出来ないまま目の前でぎらぎら。
またエールフランスを呪いつつ、娘は英語の宿題をしていました。
で、話はエールフランスじゃなくてイアホンですが。
今はオーディオガイド全盛なので、何処へ行っても使うのですが、これもイアホンだけ替えるととってもグーでした。
ローマの乗り降り自由なオープンデッキバスなど、使い捨てのイアホンというところも多いし、特にバチカン美術館のように受信機を手で持つタイプのところには威力を発揮。ちゃんとミニプラグのジャックがついているので、それを使えばいちいち持ち上げて聞く必要がないのです。(この時はホテルにイアホンを置いてきたので私は使えませんでした、悔しい)
娘がイアホンで聞いているのを不思議そうに外人客が見ていました。きっとあの人は次は美術館にはイアホン持参になるかも。(イヤホン布教の旅)
それからマイヘッドホンを使っていいのかという事については、機内免税品の中にノイズキャンセラーで機内用変換プラグ付きのを売っているくらいで、それをきっかけに買う方も結構いらっしゃるようです。ノイズキャンセラーはバッテリーも必要なアンプを含んでいますが、私の使ったようなのはもちろんバッテリー不要なので、システム的にも迷惑にはならないはず。
でもかなり以前のJALのように一時期機種などによってはだめという事もあるようです。
今回のエールフランスの機内販売は私のイアホンと同じゼンハイザーのノイズキャンセラーのポータブルヘッドホンで機内用変換プラグ付きでしたが、とにかく今や何でも日本で買う方が安いので買いませんでした。(エールフランスで買うと故障しそうだし)
ところでエールフランスの悪口ばかり書くつもりはないので、一応追加すると、今回は窓口も含めて機内乗務の方も本当に素敵な方ばっかりでフレンドリーでした。JALと共同運行だからかもしれませんが。
パリから乗り換えのフィレンツェへのフライトの時の男性クルーも、日本便の時に欲しいかと訊かないといけない「味噌汁」が覚えられなくて苦労していて、日本人を見ると練習相手をさせていましたが、とてもミソシルには聞こえない。そこで
「ミッソーニ知ってる?イタリアのファッションブランドの」「......うん」
「ミッソーニ下さいって覚えてね」「は?」
「みっそーニしるブプレ」
到着したばかりの日本時間で深夜の3時頃の頭なのでこのくらいしか咄嗟には。
どなたかエールフランスで、ポットを片手にミッソーニシルブプレと言うハンサムなクルーに当たったら私の愛弟子ですので、おみそ汁を受け取って上げて下さい。あるいはもっといい方法を教えて上げて。
ちなみに、ついに最後までアウトだった娘のモニター+往きの三席分の半分アウトへのお詫びとしてランチ代(パリ物価でなんとか一人前)くらいの金券を頂きました。空港で日本円で受け取れるとのことでしたが、空港ではたらい回しにされたあげくに、やっぱりだめで、書留にして東京まで送るとなんとかかんとか。我が家は郵便局まで歩いて行ける場所じゃないのですが。
やっぱりエールフランス...
ヒースローやコペンハーゲン空港など何回利用しても何も起きないところもあれば、毎度毎度シャルルドゴールでは何かがあるので、この上エールフランスが重なると耐えられないの。
次回のエールフランスの航空券の一部としてならその倍の金額になるとのことでしたが、娘も私も躊躇なく半額でも金一封の方にしました。
どうしてSASもBAも関空を見捨てたの...
CLOSE
限りなく刺繍とは縁がなく、ロマンのない話題が続いております。
現地での出費はどの方法が得かというよくある話題。
事故っていないかざっと見るだけで、あまりまじめに検証したことがなかったので(だってすでに済んだことに今更って思うだけで)。
そもそも毎日レートが変わるので、両替以外では比較の精度があいまい。
でも今ではオンラインで、銀行の引き落としもクレジットカードの請求も(二ヶ月遅れなんて今ではもうないのよね)リアルタイムで出るので、比較も可能。
ちょっと記録代わりに。
普通使うのは
円キャッシュ
TC
クレジットカード
キャッシュカード
円の現金で現地で換金はたぶんしたことがありません。
以前は、大量にお買い物をする人は、円の札束をどんと現地の東京銀行へ持ち込めばかなりお得だったらしいのですが。貧しい旅行者としてはもうちょっと安全で地道な方法を。
TCは以前はメインで使いましたが、キャッシュカードを使うようになってからは10年以上使っていないし。
もともと国内でも現金よりなんでもカードなので、当然使える限りはクレジットカードで。
そして現地現金はシティバンクのカードで。これになってからは日本で外貨換金は全くしていませんでした。
今回、珍しく日本でもユーロを換金したので、そのレート比較です。
なにしろこのユーロ高で、さすがの私もちょっとレートが気になってリスク分散。
出発日 三月後半のユーロ
関空 紀陽銀行 160.45円 この銀行の利用者はさらにお安くなるそうです。向かいの都市銀はこれより2円か4円くらい高かったです。(それでもそちらで両替している人がいる。なぜだろう)
翌日のイタリア
ATM(トスカ-ナ銀行) citibank 164.564円 手数料その他なし
クレジットカード 160-158円
知りたかったのは、CITIbankのレートだったのです。
CITIBANKはドル経由になるので、ユーロには不利とも言われていますが、必要なだけ24時間どこでも下ろせて、金利その他がないという事ならこれで満足です。
他のカードだと金利とか、手数料とかいるようなので。現地手数料については当たりはずれですが。
ちなみに私のCITIードは旅行者用ではなく、普通に口座を持っている人用のキャッシュカードです。
実はフィレンツェの最初別の銀行のATMでは出金出来なかったので、新しいパスワードを忘れたかとちょっと動揺しましたが、銀行を変えたら大丈夫。
CITIbankはパスワードが三種類必要だし、普段は使わないので時々忘れる。
そのエリアでは一番大手の銀行のATMを使い、アウトの場合は念のためそのATMの銀行名などを控えておきます。カードを抜き取った後に現金が出るので、諦めて立ち去りかけた頃に出てきたいう恐ろしい話もありますので。
というわけで、CITIバンクはまだ置いておこうと言うことになりました。というより紀陽銀行にも口座をつくろうかしら。
東京や名古屋の方だともっと選択肢があるのですが。
おかねの話のついでに、海外旅行保険ですが、
子供ができてから、また必須になったのですが。
ワンパタンで毎回利用されていた方は、よーくお調べ下さい、これも金融自由化でしょうか、オンラインでの申し込みなど、かなりびっくりするくらい掛け金などが違います。プラスいろいろ難しい点もあります。
結局うちは割高と分かっていても、確実性のAIUのバラ掛けをしました。
○○住友系は、良くできていて、ダントツ安いのですが、なんだかいざという時払ってくれそうにないということと、カスタマーのひどさに止めました。(ここの自動車保険は……だったし)
CLOSE
春の旅行から帰って来ました。
旅行が昨年のロンドン・パリに続いて、パリ・ローマ・フィレンツェというパック旅行もどきな行き先なので、あんまり面白いというほどのネタはないのですが。特に刺繍ネタはなくて手芸関係はタペストリーのお話がひとつあるくらいかな。
で旅行前に書いていたお買い物、その後の結果報告を少し。
実はシニアな話題ながら、結構メールなどで反応がありまして、使い心地を知りたがっていらっしゃる方があったので。
まず【フランス製腰痛バンド】
パーフェクトでございました。
ぎりぎりになって一応ワコールのガードルタイプも一応取り寄せたのですが(この手は通販のみなので)、10年以上前もだめでしたが今回も到着後3分で返品。
ワコールがだめというより、私は胃が弱いというかきっと胃下垂っていうのでしょう。お腹を圧迫されるとだめ。だから産後腰痛になったのも、産後ガードルとかが使えないままデカベビーの世話をしたからでしょう。
で、お腹を圧迫しないものは、肝心の腰保護力がなかったりすぐずれる。15年間結構いろいろ試してやっと満足なのに当たりました。
腰痛の方ならご存じですが、これが辛いのは歩き回る時間帯じゃなくてむしろ夜間寝ている時。今回めずらしくぐっすりだったのはこれのおかげもあるかと。
軽い腰痛なのでこれを締めていれば外していても効果持続です。(次、ぎくっと来るまでは・笑)
ただ、これは最後に素敵(?)なオチがあります。
パリからの帰国でしたが、シャルルドゴール空港のチェックイン後のセキュリティチェック。(年々どこも厳しいです)
例の液体粘りのあるものは全部持ち込み制限。私は保湿クリームと歯磨きチューブを提出。(これって板チョコはいいけどトリュフは引っかかるとか)口紅を出して聞いている人もいました。
ところが最後の最後に娘がペットボトルまるまる一本出してきたのです。なにしろ物価高で350ccで400円もするので勿体ない!と行列に並びながら家族で回しのみ。まだ一口残ったのももったいぞと私が飲み干しながら係員の前へ。ただ周りも似たような状態で空のペットボトルの大袋を前に係りの方も、空のボトルを握りしめている私に、フランスの空のボトルは欲しいか?なんて質問。うちのご愛用の炭酸入りミネラルウォーターは真っ赤な可愛いボトルなんですが、いえいえと引き取ってもらいました。
と、パリ旅行の最後をおばちゃんのもったいないモード全開で締めくくりかけたのですが。そのゲートを挟んでもっとおばちゃんに厳しい試練が。
次ぎに例の荷物と人間さま用セキュリティチェックのゲートがあるのですが、なぜか私は珍しくピーと鳴らせてしまいました。
おばさま係員が機械と手でチェック。手で触れたときに例の腰痛ベルトがあったので外せと。
機内でラクチン用のストレッチのパンツの上に丈の長めのトップを着ていたのでその下でちょっと脇のホックを外して、ベリベリズボッ。ぶんぶんとおばさまの眼の前で振ってお見せしました。その時考えたこと、ワコールのガードルタイプを返品してきてよかった…
ちなみにここのセキュリティエリアは、他の空港と違って、短い通路で目の前はそのまま広い免税店とゲート待合室。パンツのホックを外している私のすぐ前を普通にお客が行き来しているのです。でも皆同じ試練を通った者同士、誰もこっち側は見ません。
まあ私だけじゃなくて、隣の白人の可愛い若い女性も最初の段階でブーツを脱がされ裸足でぴょんぴょんしていたと思ったら、くぐったところでもあっちを脱いだりこっちをめくったりしていました。当然別室があるはずですが、どの列もよほどでないとここで済ませたい人ばっかり。
とにかくよろしいという事になって放免されたんですが、目の前はエルメスのお店。免税店とはいえエルメスの前でパンツを脱げたというのも、おばちゃんになってよかった事かも。人前で口紅やウエストには触れるなというお約束は911以降はなくなったらしい(笑)
(買ったのはチュアンヌ社のオルテルクロス この会社のは商品によって代理店も違うのですが、私が買ったのは予防用あるいは軽症用のものです。商品の向き不向きもあるしアフェリエイトサイトにしたくないので、必要な方はぐぐってね。8千円前後だと思います。どこのお店も試着用を送ってくれるはず。)
CLOSE
■腰痛サポーター
産後腰痛ですが、だいたいはなんとか収まっています。
でも昨年の大英博物館+ルーブル+αで旅行中しっかり腰痛がぶり返し、結構つらかったです。あれ以来どうも不調で。
前年の捻挫が長引いて完全に運動不足だったのがよくなかったのかな。
今年は、ルーブル+バチカン博物館+ウフィツィ+その他、という三強制覇なので、覚悟を決めて腰痛サポーターを買いました。
だって行く前から不調なんだけど整体へ行く時間がとれなくて。というか空いた時間に予約がとれない。
愛用だったワコールの製品が廃番なので、評判のいいフランス製のを買いました。
いくつかあるうちの軽症用なのですが、とっってもいいです。試しに巻くと外したくないくらい。
座って刺繍をするのも辛かったのが、これなら大丈夫。でもこの程度だとベルトに頼ってはだめなので使いませんけどね。
■靴中敷き
(これは旅行用ではなく普段履き用の手軽なものです。アシックスなので悪くないけどもの足りません)
腰痛にも脚の疲れにもやっぱり靴が大事。
ここ10年ほど使ってきた海外旅行用の靴。まだびくともしないのですが、中敷きを替えてみようと思っていくつか買い集めてみました。
新素材もいろいろ出ているし。
小さいお店の情報までは分からないのでとりあえず大阪の主要デパートを回りました。
もちろんついでに普通の歩きやすいパンプスのお買い物も兼ねて。
分かったこと。
普通の靴以上に、ウォーキングシューズの売り場というのは店員さん次第ですね。それもばっさりと二種類に分かれました。
最低二回は行って、違う顔ぶれの時試しましたが。
良かったのは、心斎橋・大丸(小さいけど落ち着けます)、梅田・阪急(売り場が多くて全部試したわけではないのですが)。
このふたつの店員さんの靴への情熱のおかげで靴や中敷きが増えてしまいました。
売る気が?なのは、大手のあそことあそことあそこと…はっきり書かないけど商品に興味ゼロの方が多くて。
なんだか最近ローカルな話題が多くてごめんなさい。
最終的に旅行用の靴には、ビルケンシュトックの中敷きにしました。
アメリカの通販などではおなじみのサンダルのメーカーですが、普通の靴もあって、別売りの中敷きだけでも何種類もありました。癖になりそうな強烈なのをチョイス。これを使うと他のが頼りないような。
CLOSE
そろそろ月末の旅行の準備もと思いつつ、ちっとも集中出来ないのですが。
お買い物をいくつかしました。旅行に関係あるようなないような。刺繍にもちょっぴり関係のあるものもあるので書いてみようかな。
■機内持ち込みスーツケース
ドイツ製で噂どおり本当に軽いの。
今度の旅行はあのうんざりなエールフランスになったので、エールフランス対策のひとつとして。
昨年はパリとアムステルダムの間だけだったのですがそれでももうたくさんというくらい酷かった。20年以上避けていたのですが、関西空港は欧州系メジャーが本当にいなくなってしまって。
■眼鏡 遠近とPC用中間 (若い方はスルー・笑)
目が年相応で、作っても2年も経たず手元がちょっとね。
実は仕事などにはそのくらいの方がいいのですが、ガイドブックなどを咄嗟に読めないと、トラブルの元なので、良い機会だから。
でも作り直してよかった。
というのは、ここ何年かの流行は縦に巾の狭いフレームでしょ。でも刺繍や読書が好きで近見優先だから今までは流行のラインよりはちょっと大きめを使っていたのです。
でも巾の狭いフレーム用の新型のレンズが出来たおかげで、気に入ったデザインのもので遠近眼鏡を作れました。
おまけに見た目が今風になっただけじゃなくて、縦の距離が狭いのが幸いして、ちょっと視線を落とせばすぐ刺繍距離です。
高かったけど。価値ありでした。
狭いので中間距離は見にくいだろうとPC用の中間距離専用も作っておきました。これもいい具合。
今月はフレームふたつにレンズが二組で、眼鏡贅沢でした。
遠近両方で薄くていいレンズってちょっとびっくりするほど高いの。
CLOSE
前のエントリーがフレメに関係のないどうでもいいプライベートな愚痴なのですが長文で、トップエントリーは全面表示されて場所をとるので、そちらをを折りたたむためだけ
刺繍ネタのない旅行ですが、バチカンのタペストリーはやっぱり楽しみです。そして意外ですがいいのがルネサンスではなくモダンコーナーにあるもの。観光客には人気のない部門なのですが。
マチスなんて、ここではじめて興味をもったくらいでした。教会まるごと、ミサの服まで全部デザインしたくらいの人なので。そういったテキスタイル類がいろいろありました。
お正月が終わって、再び刺繍ってなに?状態になっていまます。というか実はサイトに裏でかなり面倒な作業に入っていて。毎晩夜なべ仕事しています。見た目はたぶんほとんど変わらないはずなんですが。しかも複数サイトをあっちこっちしているので。
そして以下全く刺繍に関係ないプライベートな話題なので、お暇な方のみ。トップエントリーは全文表示されちゃうのですが。
ベストセラーのおかげで、ここ2,3年ダヴィンチがブーム。夫が昨年のお正月に読んだのを貸してくれたので(こんなものを読む暇があったのか)読んだのですが、あんまりダヴィンチ出てこないですね、あれ。
春にルーブル浸り旅行した時も、特にそれは関係なくて。(地下道でピラミッドを見ている人はいましたが)単に子供が中学に行ったら連れて行くって、赤ん坊の頃からなんとなくずっと予定のうちみたいだったのです。
でも昨年の旅行はかなり不完全燃焼で、原因はフランスのスト、エールフランス、ローティーン、そしてとどめは一番好きなラファエロの肖像画が、ルーブルからイタリアに貸し出し中だったというショック。
リンクフリーで大きめ画像はこちら
http://homepage1.nifty.com/hosizora/art/raffaello/raffaello02h.html
旅行にはあることさ、とさっくり忘れても、お気に入りが見れなかったというのはやはり心残りでした。実はフランスやパリは私には国や街としてどうも居心地が悪くて、この画をせめて10年に一回は見たいだけに出かける程だったのです。よもやあんなものを貸し出すとは思わなかった。(涙)
グランドギャラリーでボーゼンとしている私のために電話で調べて「あのブルーアイが見たかったのね」と慰めてくれたルーブルのおばちゃん、ありがとう。
そのあと、アングルの「オダリスク」と「泉」に挟まれてひとりきりで30分なんて贅沢な時間(誰も信じてくれないんですが)なんかあっても慰めにはならなくて。なんか美女が気の毒そうにこっちを見ているみたいで。私はフランスの美女ではなくイタリアのおじさんが見たかったのだ。
今年は実は結婚のアニバサリーという口実はあったものの、あの旅行の後ではいまいち動く気がしなかったのですが、タナボタなラッキーがありまして、やっぱりまたパリへ行くことになりました。
……ああ、きっとあの画が私を呼んでくれたのね、うるるん、と喜んでいたのですが、が、が
今回はイタリアをメイン(こちらもいくつかリベンジが10年越しであって)したら、昨日になって(遅すぎ)とんでもない事に気付いて。
メインのフィレンツェのダビンチの一番いいのが、ちょうど旅行の時期から上野に貸し出されて。
旅行を決めた頃になんとなく聞いていたのですが、発表が年末のあわただしい時だったし、こちらもイタリアへ行くとまではまだ決めていなかったので結構いいかげんに聞いたようで、夫に「あそこにあれがないと、観るものがないわねえ」と言った記憶はあるんです。
そう、フィレンツェの「受胎告知」と聞いて、なぜか私はダビンチではなくフラ・アンジェリコだと思いこんだのです。
想えば私はダヴィンチには数々の無礼があったのです。でもそれはウィンクラーって図案が単純だから刺すのがちょっと退屈なのよね、というのと同じで、欧米のやまほどいるデザイナーへは刺すことがあってもたいていはきれい事だけで文句も言いませんから。誰も侵しがたいとその価値は揺るぎないと認めているからこそ、そして好きだからこその言いたい放題。
そしてたとえばひとりでルーブルへ行くと、開館と同時に入り口から速攻でグランドギャラリーへ直行、お気に入りのダヴィンチでないその画の前で張り付いていると、しばらくして館員のおじさんがまだがらんと人気のないところへ照明をつけに来てくれて、(小説だとここで私がヌードで死んでいないといけないのかな) 私のすぐ隣の無視されている画を指差して「モナリザ」、とかわざわざ教えてくれたくらいだったのです。(こっちの方が有名だから見たら?って感じ) でも日中は人がモナリザに集まるのですぐそばのこの絵が落ち着いて見れないのです。
昨年もそのモナリザが別室に引っ越したのでやっとお目当ての画が落ち着いて見えるかなと行ったのですが、肝心の画が…いない…
中学の時には、エッチングの実習でこの画をがりがりと模写したくらい昔から好きなんです。
ラファエロがモナリザに影響されて描いた、男モナリザと呼ばれている作品で、レンブラントが模写して、作品に影響したくらいだから。
今回もダヴィチにちなんだ観光もついていたのを断ったし。好きなんだけどつい無礼がいっぱいあったためかダビンチさんとすれ違いになってしまったようです。
帰国便がどうも関空行きがとれなくて、成田ー羽田ー大阪という恐ろしい乗り換えになりそうなのでそれなら羽田に荷物を置いて上野へ走る元気はあるだろうかと思案(荷物を持って先に帰れと言われた同行者に拒否されて却下)
前々回にロンドンのV&Aに行ったのに見そびれたラファエロのタペストリーを、前回リベンジして、前回のラファエロの肖像画を今回でリベンジ出来そうですが(まさかまた貸してませんよね)。
来年はまたイタリア?(あのユーロ高ではもう二度と行けない)
でもウフィツィで、がっかりした観光客が日本人を見る目が冷たそう。あそこの公式サイトは今時信じられないようなシンプルで。そんなアナウンスもしていないようなので、知らずに行ってショックを受ける方も多いでしょう。でもイタリアも中国人ご一行様で溢れているでしょうからそちらが東洋人の区別の付かない欧米人に睨まれちゃうかも。いやローマには多いでしょうがフィレンツェには少ないかなあ。
CLOSE
えー、今週もちょっと更新できませんでした。あら月曜になってしまった…
更新予定を書き直さなくてはと思いつつ。
バイユーの肝心のタペストリーとのご対面のお話しも未だだし。
そういえば、先日例の「タヴィンチ・コード」見てきました。
噂通りな出来でしたが、娘と私にはなにしろ毎日うろうろしていたところが出るので、(ロンドンの町もちらっと出るし)そのあたりが結構楽しめました。
ルーブルが夜の場面しか出てこないのが笑えましたが。やはりさすがに昼間は撮影できなかったか。
夜のルーブルと言えば、夜間時間延長日が楽しかったです。ふたつの中庭でそれぞれコンサートがあって。館内でもあちこちでギターなどの演奏がありました。
夜間延長日の大英博物館はなんとなくうら寂しくなるのですが、ルーブルはその点華やかで、普段の昼間よりむしろ和気藹々と全館盛り上がってます状態だったりして。
最後なんかバンドを先頭にお客がピラミッドまで大行進、演奏者が通路で止まった時なんかそのままディスコ化(古い…クラブと言うべき?)しそうだったりして。
やっとピラミッドまで着いてもお客は取り巻いてなかなか帰らず、エスカレーターで地上へあがりかけていたお客まで足を止めちゃうし。
あちこちにたくさんいるスタッフも、内心さっさと帰ってくれ、と言いたげですが、どこかの国のように即ハンドマイクで追い返したりせず観念したように我慢状態。
せっかく夜なのでもうちょっとスリルを楽しみたいなら、地下の工事中に出てきた中世の要塞時代の遺跡がお薦め。夜に行くと(どっちみち地下なので昼も同じなはずですが)、真っ暗な部屋みたいなところがあったりして。ちょっと恐いです。
ミイラなども恐そうですが、ルーブルは大英博物館とちがって展示があか抜けているのであんまり恐くないです。
CLOSE
円安を嘆いていましたが、何かいいもの買えましたか?というメールを頂きましたが。
刺繍関係はほとんど皆無です。
キットをひとつだけ(しかしこれが…思わず天を仰いでいます)。
あと小物ともいえないようなものがひとつ。
実は密かにベルプル金具を買うチャンスはないかと思ってはいたのですが。(横幅を変えたので以前用意したのがどれも合わなくなって)
こういうのは、案外地方へ行った方がいいお店もあって買い物しやすいのです。
いわゆるお買い物には子供のリクエスト以外は行っていないので、ついでもなくて。
私ベルプル金具のお買い物はいつもどうもスムースにゆかなくて。
ちなみに、主なお買い物は、必需品だし円安でも相変わらず倍以上安かったもので。
ダマール
(ダイアナ妃ご愛用ババシャツ、刺繍するにも必需品なのです)
アロマオイル
(今回はニールスヤードの本店で、すごく見つけにくい場所で前回は見つけられずやっと行けました)
どちらもチクチクの陰の協力者です。
問題はダマールをイギリスで返品したものが(サイズが微妙で2サイズ頼んだものがあったので)、帰国したら我が家に届いていた…。4ポンドで航空便でこれだけ送れるなら、残りも送りたかった(笑)。
いや、これをイギリスへ改めて送るかと思えば笑っていられない。痩せれば入るけど、大きいサイズの方が無駄になるし…ううむ。
ちなみに、パリのデパートのタックスリファンド手続きのコーナーへ行ったのですが。
子供が服とかを見たいと言うので。
私は単独のお店でしか手続きしたことがないので、こういうところは初めてだったのですが、たぶん混んでいた筈ですよね。でも日本人用コーナーはお客が二人しかいなくて、スタッフより少ないのです。
一般の国用のコーナーは長蛇の行列。
そして…隣の中国人のコーナーらしきところは人で溢れているようでした。
週末の混雑したデパートの一角でひっそりした日本人用カスタマーサービスはやはりちょっと寂しかったです。
しかし、娘の初のパリでの免税品が服一着とあとはクラフト用品とは。雲形定規なんてなぜこんなところで買うんだ。日本製はすぐ割れるので堅いのが欲しかったそうです……。まあいいけど。
CLOSE
とりあえずV&Aの記事を続けて更新しております。
なにしろ最近は昨日の晩ご飯もなんだっけーなので、どしどしとりあえず書いておかないと……。
感想などうだうだは後で書き足すとして、記憶違いがあると困るような事から。
間違った事など書いておりましたら、どしどしと(でもどうぞお手柔らかに)ご指摘頂けるとたいへん嬉しいです。
ところで、今回の旅行、ヨーロッパ(ではないかも、前回はイギリスだけでしたから)は4年振りなのですが、今までとは一番の違いは。
円安
中国人(団体観光客)が多い、多いなんてもんじゃないほど多い
この二つは日本にいてニュースなどで頭で分かってはいても、体験しないと解らないほどものすごいです。
円安はユーロとポンドは高くなったとは気付いていたので、ここ2年輸入はほとんどすべてアメリカに限っていたので、解ってはいたのですが、滞在中日常の生活必需品や公共料金でこれほど高く感じるとは。
(我が家は以前は衣料品や食料品など輸入調達の方が多いほどでしたが、最近は子供が大きくなったなどで輸入そのものが激減はしていました。)
たとえば普通のサンドイッチが3ポンド前後、これにミネラルウォーターだのコーラだのといった最低限のお持ち帰り軽食でひとり千円。え??
ルーブルのコーラなどは(レストランではなくただの瓶や缶)3.5ユーロだったかな。500円近いですよね。外でもそんなに安い訳ではなくて。
決して贅沢な旅行をしているつもりはないのですが、今まで飛行機代さえ払って行ってしまえば、国内旅行より安く楽しく過ごせたはずの海外旅行が怪しくなってきました。
帰宅して最初にスーパーへ行くと、あーあ何で日本はこんなに何でも高いのかと思っていたのですが、今回初めて、何を見ても安いっと思いました。
たしかに日本はデフレです。だから為替レート以上に国内の価格と差を感じるようです。これが大きいかも。
そして中国人については……すごいです。
4年前のロンドンにはあんなにいなかった。インド系アラブ系の方が目立っていました。
昨年の台湾より中国人が多かったと言って娘に笑われましたが、台湾にいるのは普通の中国人なのでいくら人混みでも気にならないのです(あちらの方の気にしているかもしれませんが)。
最初の経由地の空港で店員さんに「ニーハオ」と声をかけられて???だったのですが。
その後イギリスでもフランスでも何度もニーハオと言われ、こちらの表情をみて改めて「コンニチワ」。
実際に街に出てわかりました。街というよりいわゆる観光地。
ルーブルのミロのビーナスの周りなどひっきりなしにニーハオ団体さまご一行が取り囲み、フラッシュバンバン。しかもひとりづつ前できっちり記念撮影するのでたいへんな混雑です。
たまたまそのそばのリフトをよく使ったので何度も見ていたのですが、圧倒的な迫力。
遠巻きにして空くのを待つ白人観光客。日本人はさすがに最近は減ったのでしょうか、団体は毎日通っても2組くらいしか見ませんでした。
団体なので移動すると一気に静かになるので待てばいいのですが。
もちろんニケなども人気で、ポピュラーなものだと言えばそれまでなのですが。どうも大きい物がお好きなようです。
かっての日本人はあんな感じだったのかなあと思います。3年前にハワイに行った時もすでに日本人観光客は相手にしていないという感じでちょっと驚いたのですが、911の後で急激に減った時期だったからかと思っていました。
たぶん目立つのはかっての日本人観光客に言われたように、人種が違うことと団体で行動するからだと思いますが、恐るべし中国経済です。帰国して経済記事を読んでいたら外貨準備高が日本を抜いて世界一位とか。
ひとりひとりも非常にアクティブで、見るもの全てに一言言い合い、きっとハードなはずの旅行に疲れたようすもなく、途中でへたり込んでいる人なんて見ませんでした。中国料理はすごい。薬膳料理だろうか。
娘の年代がたとえばアメリカの大学のスカラシップなんか取ろうとしたら、あるいは海外で就職しようとしたら(うちの娘はもともと無理ですが)学力でも面接でも負けてほとんど中国の学生に取られちゃうと思います。
のんびり娘もこの意見には同意していました。(しかし頑張ろうという気はなさそう、不況デフレ日本育ちはひ弱です)インフレ育ちの母親はもっとひたすら軟弱ですが。
帰国したら、某野党のトップ交代の選挙中でふたりの候補者が花見の席でほろ酔いででろれつの回らぬインタビューが中継されていました。
スト中のフランスのTVで毎日出ていた長時間でもびくともせずにしゃべり続ける政治家、イギリスでちょうど起きた中国がらみの大きな事件での両政府の当局者を見た後では、かなり情けない。
酔った姿、泣く姿は政治家としてはすでに失格では?日本だけですよね、そんなものが親しみや同情を求めるなんて考えるのは。自国民はコーラを300円出しても飲めないんだ!(食い物恨みに怒り沸騰中の食いしん坊国民)別に与党党員とかではありませんので、念のため。
CLOSE