今回はほとんどパリにいたのですが、ちょうど学生ストの最中で。
夜のニュースでは暴動のすごい場面が出ているのですが、街は部分的にデモに出会うくらいでした。
最初にいたイギリスにいるとパリのニュースなんて全然ないし、パリでもフランス語のニュースなんて解るはずもないし。
バスや地下鉄のストの張り紙はじっと見るんですが。
そして今回久々にクリュニーへユニコーンのタペストリーを見に行こうとすれば、あれはパリ大学エリアのど真ん中。
パリに入った翌日ちょっと迷ったのですが、メトロの駅からカメのように首を出して地表の状態を見たところ、いつも通りの平和そうな人波でしたので、モグラのようにのこのこと這い出ました。博物館は地下鉄入り口の隣なので、何かあればメトロに飛び込んで帰ろうと思って。
博物館の入り口の向かいの大学の小さい門のひとつには警官がびっちり立っていましたが、目立った動きはありませんでした。
その上、一番の目的だったノルマンディのタペストリーを見に行く日は、鉄道もエールフランスも含めて一番大きなストがあるらしい日。
そこでせっかく日本でネット予約したチケットは、一日変更。
やっとパリに落ち着いたのに、その日はまた一日が空しく…、市内は平和なんですが、もともとほとんどの博物館も定休日だし、ホテルから離れすぎると戻るのが大変になるかもしれないので。
その後も散発的にデモはずっとあったのですが、いずれも平和的でだんだん慣れてきて、レストランの近くでデモがあっても余裕で御飯を食べ続け、ホテルの前でデモにあえば、観光客は暢気にカメラを構えているし。
夫は電話で娘に、そんなものからは離れろと心配して怒っているのですが、あっちが勝手に来るんだもん…、というモードでした。観光客のいるようなところはほとんど問題なしで、むしろあのスリとかも見かけなくて安全で良かったような。
ただ暴力的で激しいエリアは本当にたいへんだったようです。
それにパトカーがいっぱい走り回り、一度などルーブルの前の広場を横切るバスに乗っていたら、大量のパトカーが通り抜けようと押し寄せ、その先は河岸通りの渋滞。何がなんても隙間を見つけてつっこむパリのドライバーがパトカーのサイレンごときでおとなしく引っ込むはずもなくて。ルーブル前の観光バスも多いし交差点はルーブルからオルセーの向こうまで大渋滞。
そう言えばオルセーなども臨時閉館したとか。
明日もまたかなりストがあるようなので、ご旅行中の方は大丈夫かな。