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マイヘッドホン持って飛行機に乗ろう

| 【今年の旅行】

いよいよ夏休み、旅行のお話もちこちで。
そういえば春に書きかけたものがありました。

おともだちに海外旅行にはマイ枕持参を推奨している方がいます。ベッド用じゃなくて機内用に。
前回のUSAへの旅行で枕持参の外人乗客を見たそうで、その人もまた以前別のお客を見たからだそうです。今回は腰痛にも安眠にもとっても効果があったそうで、彼女を見た近くの席の外人の方に次は持って来ようと言われたとか。
恐るべしマイマクラチェーンメール化。

こちらはそれに対抗して『マイヘッドホンorイアホン持参』推奨。

昨年ヨーロッパからの帰国便で隣のイギリス人男性は機内で配られたヘッドホンを断ると、やおらでっかいヘッドホンを取り出しました。昔は特大のラジカセをヨーロッパ中担いでいるアメリカのバックパッカーが結構いて、ユースとかあちこちで迷惑な騒音を立てていましたが、さすがに最近は見かけません。もしやこやつもそのなれの果てか、と音漏れを想像したのですが、物々しいヘッドホンと違って本人もイギリス人らしい物静かな方で、ヘッドホンからも音漏れもなく静かに寝たり起きたりされていました。

その時のKLMの就航したばかりの新型は、小さなレンタルビデオ店を貸し切りにしたくらい映画だけでも新旧大量に揃っていてオンデマンド。でもエンジン音であんまり聞こえないんですよね。画像で補えない音楽プログラムも残念。

そこで今回は行く前にヘッドホンについてちょっとリサーチ。iPod愛用派じゃないし、携帯も音楽対応じゃないので時代に遅れていたのですが、最近のモバイルのおかげでヘッドホン類がすごいんですね。

以下同じくデジタル化に遅れた方にひそひそ(最近管理者に合わせて内容が高齢化している我がサイト)。

ヘッドホンなんて邪魔というなら、イアホンをバカにしてはいけません。TVのおまけくらいに思っていたのですが、ヘッドホン並かそれ以上の高音質なのがいっぱいあるんですね。そのかわりお値段もびっくりなのがいっぱいあります、形はイアホンなのにウン万円とか。

一番欲しかったのはデンマークデザインに弱い人には堪えられないという有名なイヤホン。でも常用じゃないので、手頃で評判のいい上記のにしました。

機内で使うなら、ノイズキャンセラータイプのヘッドホンがいいのですが、いずれも大きいしそれなりのお値段になるので、小さくてお手軽だけどこういうカナルタイプと呼ばれるものなら、なんとか使えそうでした。(周りの音が聞こえないので装用して歩き回らないで下さいと言われるタイプです)

ただ、機内のジャックとの相性が多少あるとのことで、エールフランスに問い合わせました。
例によって例のごとしの対応でしたが、唯一まともな答えは「最新型機なので(は?)、ヘッドホンは取り外し不可の専用を使っています(そんな機種あるの?)だからジャックはないっ」

私はエールフランスの言うことは信じない事にしているので、イアホンを買って持ち込みました。ただ、もしかして、万が一、エールフランスが正しい事も、たまには、ある、かも、しれないので、航空機用アダプターは無駄になるといやなので買いませんでした。

結果として片方しか聞こえないけどばっちり使えました。(機内用二本足のアダプターを買うとステレオで聴けます)
機内用ヘッドホンは耳かけ式でお持ち帰り可能な使い捨て、エンジン音に負けてよく聞こえませんでした。
それに比べると、たとえ片方だけでもマイイアホンはきちんと聞こえてカナルタイプなので外のノイズもある程度遮断してくれました。音のでない反対側も耳栓になるし、当然隣の席への音漏れもありません。

問題は三人席x3列のうちの家族三人のブロックは、すべて映画の半分は音が鳴らず、音楽プログラムは全滅だったということで。「トリック2」を見れない娘は怒りながら、春休みの数学の宿題をしておりました。(この世代は音楽がないと勉強出来ない)
まあエールフランスだから...と娘も納得して。
しかしパリまでが長かった...パーソナルモニターになってからは本も持ち込んでいないし。私は音がないと眠れないの。

ちなみに帰路は娘の席のみ全面システムがアウト。エラー画面を消すことも出来ないまま目の前でぎらぎら。
またエールフランスを呪いつつ、娘は英語の宿題をしていました。

で、話はエールフランスじゃなくてイアホンですが。
今はオーディオガイド全盛なので、何処へ行っても使うのですが、これもイアホンだけ替えるととってもグーでした。

ローマの乗り降り自由なオープンデッキバスなど、使い捨てのイアホンというところも多いし、特にバチカン美術館のように受信機を手で持つタイプのところには威力を発揮。ちゃんとミニプラグのジャックがついているので、それを使えばいちいち持ち上げて聞く必要がないのです。(この時はホテルにイアホンを置いてきたので私は使えませんでした、悔しい)
娘がイアホンで聞いているのを不思議そうに外人客が見ていました。きっとあの人は次は美術館にはイアホン持参になるかも。(イヤホン布教の旅)

それからマイヘッドホンを使っていいのかという事については、機内免税品の中にノイズキャンセラーで機内用変換プラグ付きのを売っているくらいで、それをきっかけに買う方も結構いらっしゃるようです。ノイズキャンセラーはバッテリーも必要なアンプを含んでいますが、私の使ったようなのはもちろんバッテリー不要なので、システム的にも迷惑にはならないはず。
でもかなり以前のJALのように一時期機種などによってはだめという事もあるようです。
今回のエールフランスの機内販売は私のイアホンと同じゼンハイザーのノイズキャンセラーのポータブルヘッドホンで機内用変換プラグ付きでしたが、とにかく今や何でも日本で買う方が安いので買いませんでした。(エールフランスで買うと故障しそうだし)

ところでエールフランスの悪口ばかり書くつもりはないので、一応追加すると、今回は窓口も含めて機内乗務の方も本当に素敵な方ばっかりでフレンドリーでした。JALと共同運行だからかもしれませんが。

パリから乗り換えのフィレンツェへのフライトの時の男性クルーも、日本便の時に欲しいかと訊かないといけない「味噌汁」が覚えられなくて苦労していて、日本人を見ると練習相手をさせていましたが、とてもミソシルには聞こえない。そこで
「ミッソーニ知ってる?イタリアのファッションブランドの」「......うん」
「ミッソーニ下さいって覚えてね」「は?」
「みっそーニしるブプレ」

到着したばかりの日本時間で深夜の3時頃の頭なのでこのくらいしか咄嗟には。
どなたかエールフランスで、ポットを片手にミッソーニシルブプレと言うハンサムなクルーに当たったら私の愛弟子ですので、おみそ汁を受け取って上げて下さい。あるいはもっといい方法を教えて上げて。

ちなみに、ついに最後までアウトだった娘のモニター+往きの三席分の半分アウトへのお詫びとしてランチ代(パリ物価でなんとか一人前)くらいの金券を頂きました。空港で日本円で受け取れるとのことでしたが、空港ではたらい回しにされたあげくに、やっぱりだめで、書留にして東京まで送るとなんとかかんとか。我が家は郵便局まで歩いて行ける場所じゃないのですが。
やっぱりエールフランス...

ヒースローやコペンハーゲン空港など何回利用しても何も起きないところもあれば、毎度毎度シャルルドゴールでは何かがあるので、この上エールフランスが重なると耐えられないの。

次回のエールフランスの航空券の一部としてならその倍の金額になるとのことでしたが、娘も私も躊躇なく半額でも金一封の方にしました。
どうしてSASもBAも関空を見捨てたの...


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