作品のページにも出しているWincklerの「おひなさま」の実物をご覧になったかたから、初心者には難しいでしょうかというメールを頂きました。
珍しく(ちょうどPCでロンドンのホテルを探していたの…、お薦めありません?)素早くお返事を書いてから、メルアドがないのに気付いたのでこちらに。
この作品については結構いろいろメールも頂くし、タイムリーなので。
Cさま
難しい…、そう言えばそんなことを言っていましたよね。ごめんなさい、誤解させる書き方で。
フレメは殆どのものは単なるクロスステッチだけなので、技術的に難しいというものはないのです。特殊なものも多少はありますが。
ですから刺すところが多くて大変、と言う以外は何の心配もいらないと思います。
難しいと書いたのは、クロスのデザインにするためには実物と較べてかなり思い切った省略や変換をしているはずですよね。なまじ見慣れたお雛様なのでその違和感との葛藤が…。ですから気にしなければそれまでよー、という程度のものなんです。
特にあれは実物のお雛様を見てではなく、ヤマナシが送った写真から起こした作品らしく、あちらの人にはこれ何?状態のものもあったのではと思うのです。それをとにかく見ているままにデザインしたようで。
たぶん私が感じた違和感はそんなところからかもしれません。
何にでも適当な性格なのに変にこだわるとすごく引きずるという私のどうしようもない性格のせいだと思いますので、どうぞあまり気になさらないでね。
それから技術的なものでひとつ気にされる事があるというなら、あれはべたっと一色で刺すところが結構多いのです。あのデザイナーは壁とかこういうのが多いです。
編み物で単色でメリアス編みだけのセーターって目が不揃いだと目立ちますよね。混色とかゴム編みとかのほうがごまかせる。
もしかしたらそのあたりが、とは思いますので、もし本当に今までほとんどクロスを刺されたことがないなら、ごちゃごちゃしたところを刺して手が慣れたころに広いところを刺された方がいいかもしれないです。
私も途中で中断したあとって、出来た後で見るとここあたりなんとなく段がついているぞ、って思うことがあります。
お高いでしょうねえ、私が刺したころで日本では二万円くらいだったでしょうか。今はもっとかな。
でも私も最初は高価なキットからでした。
それだけ心惹かれたものなら、たしかに刺すところは多いですが、きっと素敵に仕上がりますよ。お作りになれるといいですよね。