新しいHPソフトを試しているところなのですが(いったいいくつソフトを使うのだ)、サイト更新また停まっています。
ぽつぽつ刺している例の大物がそろそろ最期の段階。浮気をしなければ年内に仕上がりそうです。
しかし浮気性なので、ちょっと刺繍以外の話。
9月の手作りフェアで編める事に気付いたので、この際と少しあった毛糸の消費をしようかなと。
うちにある毛糸は殆どが織り用です。
タペストリー用毛糸は全く編めないし(DMCのふわふわタペストリー用毛糸とは全然違います、もっと固い)。
布地を織る機用は仕上げで縮んでくれないといけないのでこれまた編めません。編んでからフエルトっぽいベストなんか出来ないかなと考えるのですが、そんな経験のある方ってたぶんいらっしゃらないだろうし。
というわけで、簡易織り機でマフラー織りをする時のために買ったものを取り出しました。これなら普通の手編み糸なので。
ところがそれらにあった編み針がすぐ手に入らないのです。4号とか3号とかが。
母の世代が編んでいたいわゆる中細ってすっかり廃れて、デパートのそこそこのお店ではベビー毛糸(これこそ今でもあったのか…と)だけ。
代わって棚に溢れるのはむっくり太った糸ばかり。
それも昔の並太じゃなくて、色も素材もミックスされて、シンプルな撚りではなくループやモヘヤなども絡ませたこれだけでも特許なのかと思うほど複雑な糸ばかりでした。
これらをざっくり太い糸で編めば、簡単にしかもそれなりにおしゃれな出来上がりになる。下手な編み目も見事に目立たない(先日、実感しましたから)。
これは立派なハイテクだと、企業の根性を目の当たりにしたようで編み物売り場で妙に感動しました。
店員さんの話では、以前のような編み物をする人はほとんどいなくなったそうです。
一方でこの話を年配の手芸好きの人に話すと一笑され、3号4号が普通だそうです。
この見事な二元化、なによりメーカーがしっかり編み物人口を減らすまいとしているのが羨ましくなりました。
刺繍をする人が少なく、戸塚のようなマニアックな一団ではなく、軽く楽しむ人がいないのは私クラスの中途半端な刺繍好きはいつも感じていることなのです。
最近ヴォーグがビギナー向けのいろいろな手芸のシリーズの本を出しました。
刺繍編は、刺した裏の写真もたっぷりあってとてもいい本なのですが、いかんせん、4本取りだったか6本取りだったかです。
これを綺麗に刺すのは私だって面倒でいやです。そもそも出来た作品はぼってりしたものでしょう。
一方で花糸は一方取りで刺しやすくても一センチに6目と聞いただけで、普通の方には怯まれてしまいます。
ふと思ったのですが、どこかのメーカーが太めで撚りを工夫した刺繍糸を作ってくれないのでしょうか?
バッグなどにざっくりさせる、しかもおしゃれで凝ったデザインも楽しめるように。
それもぜひDMC互換の色で。
でもそれを開発するには企業としては引き合わないほど、すでに刺繍は廃れつつあるのかも。
と、毛糸コーナーの隣の相変わらずの品揃えの刺繍コーナーを見ていました。最近見かけるDMCの小物など結構いいデザインと思うのですが。編み糸とは太さが違いすぎて(そんなものが同じはずないんですが)