何年かに一度、いつの間にか一色消えて、忘れた頃に一色増えているといった、花糸が今年は一気に30色ほど増えるとか。
期待混じりの想像としては、他の後発花糸のように、DMCの花糸とかの代用ではなく、過去の消えたHF花糸の色の復活となって欲しい。Doverや古いカレンダーに出てくるような。
#65だったっけ、のように未だに未練な好みの色があって。
しつこく何十年も、残っていたわずかな糸をサンプルとしていろんな花糸で代わりを探していました。
是非是非復活して欲しい。
みかん第二弾は、昨年末クリスマスに間に合わせようとして無理だったブツ。
デザインはご存じ赤のクリスマス。
以前のお教室の作品展用課題だったので、かなり粗いリネンにウールと麻糸の二本取りで。
渡されたリネンがなぜか私のだけ縦の長さが短かかったようで。知らずに指示通りに端から刺していったら、はみ出たので(!!)、リネンの余分はないとのことで、泣く泣くやり直したのですが。
絡んで切りまくっても解くのが大変な糸だし、なんとか半分刺したけど、念のため追加の代わりの糸をお願いしたら、先生からもう残っていないからねっ、と言われ、ぶちっとやめたというとっても不愉快なブツでした。
結局白糸が足りなくなり、他の刺繍用毛糸はどれもだめで、ノルウェーの織り用の糸をほぐしてよりをとって使いました。
今年のクリスマスには飾れそうです。
あの運河の作品を久しぶりに刺したら、そのまま手が止まらなくなりました。
ちょっと気分が疲れていたせいもあるかも。
先週書いた大物(半分で止まっていたもの)に続いて、やはり途中のベングトソンの小品を仕上げて。まあこの時期は、夏を前にいつも途中のものを片づける時期なので、それはそれでいいのですが。
ついに、途中ではなく新品に手を出してしまいました。
さすがに眼が疲れて、買い置きの眼精疲労用ドリンク剤を飲んだら、味が…へん、絶対腐っている。一口飲んだだけで気分が悪くなって。よく見たら瓶がべとべと。賞味期限は一年以上あるんだけど。
お腹をこわすかと、メーカー(ピップ)に電話をしたら、瓶の液漏れはめずらしくないし、空気が入れば変質して味が変になるけど腐ることはありません、ですって。残りも大丈夫大丈夫とお気楽。
怪しげな肉業者が話題ですが、医薬部外品どころかれっきとした医薬品がこんなでいいのか。
……と怒りながらも、ちくちく。
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やっと雨が降り始めましたが、今日はそれまで本当にムシムシ。いよいよ梅雨。
昨日は最後の好天だと思い、大物二点の仕上げをしていました。
ひとつは、先に書いた刺し終わったばかりのもの。ベングトソンの野草がいくつも続く長い作品です。
写真を撮りたかったのですが、周りをかがったあとアイロンをかけ直していないのでちょっとしわしわで、またあとで。
周りは三本どりのヘムステッチで仕上げました。
もうほれぼれです。今の季節にぴったりなさわやかさ。
しわしわのままなのは理由があって、掛ける場所が決まらず抱えてうろうろうしていたから。
とにかく長くて2m越えているので場所に困りました。階段の踊り場に掛けるつもりだったのですが。階段の途中で踏み台が置けないし、天井近くでないと引きずるし。とりあえず玄関にぶら下げました。
もうひとつは、2mほどのベングトソンの大物シリーズのひとつ。白樺に続いて完成は2点目です。
昨年仕上げたのですが、霧吹きをしたらリネンにシミが拡がってそのまま放置していたもの。昨日思い切って洗濯機に放り込んで洗いました。
おっかなびっくりひっぱり出しましたが、意外と問題なくて。
部分洗いだと汚い水が出るばかりで余計に拡がったシミも消えて、リネン自体もそれほど色落ちもしませんでした。
縮みも意外と少なくて。
買った時から鶏小屋の臭いがするとここで書いていたリネンだったのですが、やはり製造過程の仕上げ洗いなどで問題があったのかもしれません。
このリネンの後、フレメリネンの製造会社が変わる事になり品切れが続き、やむを得ず使ったのですが、なんとか無事完成。
さて、長いバーを買ってこなくては。
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不在中に頂いたメールからこちらの方が良さそうな部分を
■サイト内で「鳥の一生」として出している作品
残念なのですがキットでは見たことがないのです。改めてちょっと探してみましたが、他のカレンダーからはいろいろ出ているのですが。
もしこちらをご覧のどなたかご存じでしたらぜひ教えて下さい。
とりあえずは使った本の画像とタイトルなどを書いておきますので、お店などでお問い合わせの参考になればいいのですが。この本からのキットということで。
またこの本は時々市場に出ますので。そんなに高くないと思います。
1986年カレンダー
タイトル Mosaik/Mosaic/Mosaik デンマーク語/英/独
著者 Edith hansen
これはベングトソンばかり刺していた私がハンセンにはまったきっかけの作品なので、お好きとのことでとても嬉しいです。
ただタイトルはすべて私の捏造で、ちょっとドラマチックに組み合わせましたが、本の全部をご覧になればもっとのんびりしたシリーズに見えると思います。でも四季の風景がいろいろ良く出ています。
フレメの四季は冬の長い国のものなので、日本人から見ると冬と春しかないみたいなものも多くて。紅葉の秋の図柄すらあんまり見ないのです。行事なんてイースターの次はクリスマス?だったり、夏の終わりに実がなって即冬みたいで。
ほとんどお役に立たなくて。
■色落ちの件
長々と書いてからちょっと質問を読み違えていたと気付いたので、改めて。
完成作品へのスチームや霧吹きでの色落ちの話を読まれて、花糸を使用前に洗った方がいいのか?という意味のご質問だったのですね。
あまり思いつかない事なので勘違いしてしまいました。
結論から言うと、聞いたことがないのです。(それだけ?)
私の感じからいうと、止めた方がいいかもしれません。
まず色落ちする場合は限られているということ。(糸の当たりはずれ、水分の量や洗剤の種類など)
そしてフレームを使わないので、リネンの糊の張り具合と花糸のあのしなやかさの絶妙の組み合わせがフレメの刺し心地の元なので、果たして洗った花糸がスムースに刺せるのかちょっと不安です。
もし毎度毎度色落ちする糸があれば、だめもとで試してみてもいいかもしれないのですが。
うーん、結果をぜひ教えて下さい。
さらに一言付け加えるなら、花糸もリネンも天然に近いので他のメーカーのものより不純物が多いので、洗ったり大量の水分を含ませる事でそれが出てたいへんな事になることがあるのです。
私が完成作品を洗いたがらない理由のひとつです。
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書くことは溜まっているのですが、頂いたご質問メールのひとつがよくある質問なのでこちらに。
以前もあちこちで書いたのですが、とりあえず。
1972年のカレンダーのバラ(昨年のベルプルのひとつです)の妙な糸番号についてです。
このアメリカ版の方に(オリジナルも同じだったと思いますが紛失中で未確認)、見慣れない色があると言うことですが、これはDMCです。
おっしゃるとおり#600は白ですが、これはDMCなのでピンクです。
このシリーズには数色(ほとんどがピンクだったはず)DMCが混じっていて図案では特に注意が書かれていないので、600なんて紛らわしいですね。
たぶんこの頃フレメ花糸では白はまだ#0だけ時期だったかも。そしてピンクも今より少なかったようです。
余計な事ですが、チャートにはメモを残していました。
出来れば全部花糸で刺したいなと思った時のもので、実際はどうしたのか作品を出してこないと分からないのですが、同じような事を考えた方はいらしゃると思うのでちょっと。
ただし、DMCの艶をアクセントにという効果を狙っている場合もありますので、むやみに花糸に置き換える必要もないのでしょうが。私のように逆にその艶が気になるという方や、DMC全色を持っていないFTメインの方がやむを得ずという場合もあるでしょう。
たとえば DMC#600→GTFT#290→FT#205
これは数年前に単品で刺した時の控えだと思うので、その後増えたOOEの花糸はDMCの花糸の色も含んでいるのでこれも加えて考えたらまた違った案もあるかも。
古い図案なのでFTにも#82という廃番色もあって#223,302あたりで刺したようです。
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昨日一点出来たことは出来たのですが、ふと見ると、上の辺あたりにシミエリアが。(バーが未だなので、上下は縫っていませんでした)
両端を縫った時は気が付かなかったので、その前後にアイロンをかけた時に汚したんだろうか…。
少し洗うと薄くなったようだけど拡がるし。
結局一晩置いて、特に表からならほとんど目立たなくなったのですが。
どうも気になるのでよせばいいのにまたそのあたりを水洗いしたのです。
こういう場合の鉄則は 『リネンのシミ・ムラは深入りするな!』
解っていながら深入りしたので、拡がって表面も目立って来ました。シクシク。
ちなみに、ブツは2mの白ニンジン(?、それは大根とどう違う??)です。えっと本当のタイトルはなんだっけ。
あの嫌な臭いの生成のフレメ7リネンだったのですが、やはりあれは染めに不純物があったのかなあ。
かなり霧を吹いて蒸気を上げてアイロンを当てるので、その不純物がシミになったのかなあ。
しくしくしく…
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パチパチのついでにベルプルのお仕立てについて質問も頂いたのですが、
三枚仕立てでしょうかとのお尋ねについては
あれはミニベルプルの時だけにしています。両サイドの始末がいらないし、かがるのも一本だけなので楽なんですが、10センチ以上だとちょっともこもこになるのではないでしょうか?
で、同じ大きさのリネンを両脇でかがって二枚仕立てです。
ただし裏はフレメリネンより固めのリネン(堅めで安いとなおグーです)を使うことが多くて、接着芯を貼る事も多いです。
フレメの仕立てとしては正統ではないかもしれないのですが、最近のフレメリネン(10)は柔らかいのでそのまま二枚使うといまいちしゃっきりしないような。
今回は接着芯を使いませんでした。(単に急に作業したし面倒だった…、接着芯を選んでいる間にやる気がなくなるのが恐くて)
金具は選んだのがあるはずなのですが、長い間途中で放置していたので、どれなのか分からなくて、まだ付けていないのです。仕上げサイズをちゃんと計測していたということは金具が決まっているという事なので必ずあるはずなのです。
あの、もしもベルプル初めてという方がいらしたら、金具サイズに気をつけて下さいね。
10センチの金具といっても、実際に布を巻く部分はいろいろです、これは服のサイズと同じで巾が狭くても広くても数ミリでもみっともないです。それから当然ですが、北欧などのものはセンチ巾、アメリカ製品はインチです。アメリカからヨーロッパものを買うとアバウトにインチ換算されていたりするので元の規格で確認します。
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本当なんです、右手のね、親指の付け根がね、痛いのです。
久しぶりに刺したので指がびっくりしたようです。
連休の間もTV見ながら、足を氷水につけてちくちくが数日続いています。
TVはスターチャンネルとやっぱり海外ドラマ、刺繍とTVがセットになりがちなので、TVもこんなに見るのは本当に久しぶり。
海外ドラマと言えば、韓国ものは全く苦手なのですが、歴史物の「チャングム」は結構面白くて、先週から毎日二時間の連続再放送を楽しんでいます。人に勧められて毎週見るようになったのは後半になってからだったので。
昨日のNHKのイタリアの特番は、内容はやや月並みだけど今年の夏はどこへも行けそうにないので、まあ眼だけで旅行気分になりましょうと見ていました。
ところで鶏小屋の香り高い刺しかけですが、あまりに久しぶりでマジでちょっとした手際などをすっかり忘れています。刺しているうちぽつぽつと記憶の底から思い出して。
ひとつは、糸の長さは?ということですが、これは普通の20mの枷は数本の糸(5本だったかな<忘れてる)一本をそのままの長さで半分に折って使っています。(長いですよー)
そのままループメソードで刺すこともありましたが、ハーフメソードで刺すことの方が多いです。
ハーフで刺すのは、ホワイトワークやシルク糸などの場合が殆どですが、その場合は普通左右逆方向にそれぞれ刺して行きますが、この場合は同じ方向に二本の糸が追っかけながら進みます。
この場合、糸が痛まない、刺しやすいということと、裏を完璧に縦に糸を渡すにはこれが一番楽という利点もあります。凸凹の多い葉なども、あちこち刺し順を工夫しながら刺さなくても、どんどん一方向に刺すだけでいつも裏は縦。ですから表も綺麗に揃います。
さて、明日はまたPCの作業に戻ろうかと思うのですが、同じ事をしつこく続けてする方なので、手が動き始めた刺繍をする時間がちょっと楽しみです。
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