Mariさんのお店訪問記 |
Mariさんはカリフォルニア滞在中にニードルポイントを始められ、帰国後の今はHPでオリジナルを発表されて
いました。サイトもすばらしいのですが、今ではそのデザインを専門とするショップまでお作りになって活躍中です。
私達はアメリカ時代からパソコン通信を通じて日本の刺繍ファンにはまだ珍しかったニードルポイントや刺繍のお話を聞かせて頂いていました。
こちらには日本のデンマーク刺繍ファンがよく利用する「親指姫」ことTHUMBELINAの想い出の訪問記を書いていただきました。
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ソルバングのシンボル、風車です。人魚の像のある噴水もあるんですよ。 |
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アメリカ合衆国カリフォルニア州、ロサンゼルスからR101を車で飛ばして3時間弱ほどのところに、ソルバングSolvangという村があります。ここは、デンマークからの移民が中心となって作った村で、デンマークの香り漂う数々のお店やらレストランやらがたくさんの、観光名所となっています。
Thumbelinaは、そのソルバングのちっちゃなメインストリートに面したニードルワークのお店です。
中は、観光客や、近隣の町から来たニードルワーカーで賑わっています。意外に長い奥行きに、高い天井。
南カリフォルニアのお店は、間口が狭くても、中に入ると、どーんと奥行きがあって、見た目より広いことが多いです。皆、イエローページという分厚い電話帳を調べて買い物に来るので、店の構えは集客力にはあまり関係ないようです。
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中に入ってまず圧倒されるのは、その高い天井までの壁一面に張られた作品やキャンバスの数々です。右手の壁一面に、恐らくはキットのクロスステッチの完成作品、左手の壁には、まだ刺されていないプリンティッドキャンバス、正面上部や、左手奥には、一体どのくらい時間がかかったんだろうと思われる、巨大なタペストリー・・・。その一つには、「これは売りません」というメモが付いていました。とにかく一面が埋め尽くされています。
真中と左右の壁に沿って陳列台があり、その上には、古いものから新しいものまで、クロスステッチやニードルポイントの、ほとんど無数と言っていいほどの(?!)たくさんのキットや本、チャートパックなどが並べられていて、時間を忘れて見入ってしまいます。正面奥にはDMCの糸や、フレメの花糸、左のレジの後ろの壁には、色とりどりの毛糸がびっしり埋まっています。
また、陳列ケースの中には、針やはさみ、指抜きなどの道具の他、完成作をはめ込む箱など、色々なアクセサリー類が飾られています。
店の奥には、さらにスペースがあり、そこでは、プリンティッドキャンバスやクリスマス用のベルプル、ベルプル用の金具やアクセサリーなど、まだまだ見るものがたくさんあります。
このドイツ製のプリンティッドキャンバスは意外にお値段が安く、お店の人がそれに合った糸も選んでくれます。
もちろん、プリンティッドでない普通のキャンバスや麻布など、材料はほとんどのものが手に入ります。ただし、Water Colorなどの変わり糸系はほとんどなかったように思います。 |
こんな馬車で村を回ることができます。と言っても、見るものはお店しかないんですが |
秋に行われるソルバングのダニッシュ・デイで、村の人がダンスをしているところです。
ソーセージと、タコヤキみたく焼いたカステラ生地?(何か、すごい難しい名前でした)のダニッシュ料理も食べられます。 |
お店の方は皆親切で、「日本からも、ミセス○○からの定期的な注文があるのよ」などとお話してくれ、それも楽しいですよ。
とにかく、刺繍の好きな方なら、このお店に入った瞬間、頭はわーっと爆発、心の中で、あるいは口に出して、きゃーきゃー言いながら、至福の時を過ごされることでしょう。
思ったより長い時間を過ごして外に出ると、一年のほとんどがスカッと爽やかなカリフォルニアのこと、青い空が頭上に広がっていることでしょう。汗は出ませんが、喉が渇く感じです。
カフェレストランに入って一服するもよし、他にも数軒刺繍用品を扱っているお店がありますので、そこをハシゴするもよし。村中、女性の好きそうな可愛いお店ばかりですので、存分にお楽しみください! |
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