SOMMERFUGLEN
OSAKAさんのお店訪問記
OSAKAさんといえば、ご存じの方はみんなEVA ROSENSTANDを思い浮かべるほどのエバファン。コペンハーゲン滞在中は、あちらの刺繍状況を伝えて頂き、帰国後は私の子連れ旅行の貴重なアドバイザーでした。このお店も教えていただいて、自分でも行ったのですが、やはりお店を知り尽くしたOSAKAさんに書いていただこうと思い、訪問記をお願いしました。
訂正 2002年夏にここに書かれたもうひとつのお店Eva Rosenstandも閉店しました
SOMMERFUGLEN は、デンマークの歩行者天国 ”ストロイエ”から 5分ほど歩いたところにあります。近くには運河や国立博物館があり、とても静かなところです。
北欧の家並みでよく目にする3階建てくらいの建物の1階部分を占めています。
このお店を見つけたのは電話帳からでした。
元々ストロイエには2つの刺繍専門店がありましたが、そのうちの1つ、フレメが私たちのデンマーク到着後しばらくして閉店してしまい、EVA ROSENSTAND 1つになってしまいました。EVA ROSENSTAND も大好きで、キットの作品をいくつか仕上げましたが、当然ながらEVA ROSENSTAND しか置いてありません。PERMIN や、OOE など、存在は知っていましたが、カタログすら見たことはありませんでした。そこで、家にあった職業別電話帳で「刺繍」(デンマーク語で「Broderi])の所を調べてみました。日本の電話帳と同じように住所も載っています。地図で調べて行ったのが最初です。
玄関の外側にかごに入った毛糸が置かれていて、ニードルワークの専門店だと教えてくれています。窓の所にはクロスステッチの作品と本も飾られていました。
中に入るとまず目に付くのがたくさんの毛糸。いろんな色の毛糸が整然と棚に並べられてます。 テーブルの上にはセーターやクッションなど大きめの作品が置かれています。どれも重厚で圧倒されてしまいます。
入り口の右側が、レジになっています。ここにも仕立てられたクロスステッチやニードルポイントの作品、そのキットなどが飾られています。
奥に進むとクロスステッチの本やカタログ、キットが置かれていました。作品もあちこちに飾ってあります。プリンテッド・キャンバスが丸めて輪ゴムで止められ、花瓶にさしてありました。もちろん、DMC のタペストリーウールもそろえてあるので必要な糸を買うこともできます。ちょうどストロイエのフレメが閉店した直後だったせいか、テーブルの上に段ボールが置かれ中にフレメのキットが入っていました。
置いてあるカタログのキットは注文することが出来ます。フレメとDMC のカタログからいくつか注文しました。
店員さんは1,2名で、とてもアットホームな感じでやっておられます。女性も仕事を持っていて当然のデンマークでは、平日の昼間は他にお客さんを見ることは少なかったのですが、時々、豪華な毛皮を着たいかにもマダム、という方が店員さんにいろいろ質問されている姿もありました。
デンマークに行ってから刺繍に出会ったので刺繍についてはわからないことだらけ。
雑誌に作ってみたい作品があったので雑誌持参で材料を針から教えていただいたこともありました。デンマーク語がわからなくても英語で丁寧に対応してくださいます。また、日本からの注文も受け付けるそうです。
SOMMERFUGLEN は、「蝶」という意味です。アゲハチョウをイメージしているようですが、上品ぶるのではなく、私のような子連れ(当時3才)も入れるところです。
デンマークに行かれる方は、にぎやかなストロイエから少し離れて立ち寄ってみられてはいかがでしょうか?