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BERGEN 3

ベルゲン その他

旧市街のはずれに建つ砦風城塞。
木造建物の街もここはさすがに石造りです。

硬い冷え冷えした建物の広間の通路の手すりにずらっと並んだ織物。一見朝のお掃除中庭のフェンスに干す玄関マット風。でもそれにしては多すぎるし、手織風でみんなデザインが違う。これってこれで飾っている事になるの?
さすが織りの国だわー、と感心したのですが、未だに掃除中だったのか展示だったのか不明。





窓越しに見えるのがグリークが作曲していた家

グリークの家

郊外に作曲家グリークの家があります。
フィヨルドに面した、広い別荘風のすばらしい家で、敷地内にはノルウェーの民家風の家と立派なモダンな展示館があります。

途中の歩道を歩いていると、自然の樹の枝を使った手すり越しに見下ろすところに不思議な建物が。
斜面を堀込んだのか、そのまま屋根にも草の生えた軒の低い建物で、木のドアからおにいさんが退屈そうにひょいと顔を出したり。どう見ても敷地のメンテナンス用の小屋というより納屋かなと思ったのですが。帰り道、この辺にコンサート用のホールがあるはずなんだけどなあと行ってみてびっくり。これでした。
入り口はホビットの家風でしたが、中は傾斜地を利用した大きな採光の良い木の内装のホールでした。 先ほどの退屈そうなおにいさんは、ホールのスタッフでした。コンサートのない日は暇よね。

このグリークの家は、雨が多いので青々と鬱蒼と茂った木々に埋もれた敷地で、写真で見ると一見暖かな気候そう。でもフィヨルドの色は夏も陰鬱で雨がとぎれることなく降り、強い冷たい海風が吹きます。草むらにひっそり隠れたホールに、新緑と暗い海の対比、トロル(ノルウェーの森の精)の丘という名にふさわしい家でした。

スト

ところで夏の前の北欧は実はスト天国(春闘ならぬ夏闘?)。バカンスを有利にするために各国であらゆるストが起きます。

ベルゲンも出発前から空港バスを含むほとんどのバスがずっと止まっていて思うように観光が出来ませんでした。やっとバスが動いた日の朝には2日後からはノルウェー中の空港がストになるというニュース。食べかけのタラコチューブを放り出して(ノルウェーは朝ご飯につくんですよ)SASのオフィスへ走り、翌日子どもと鞄を抱えて、ストの一段落したデンマークへ脱出しました。
そのデンマークでは前の週までストだらけで、飛行機ストでこれまたスト中のホテルに足止めになった客は自分でベッドメイクして、食べ物を調達してなんとか生きていたそうです。

ご旅行予定の方はくれぐれもスト情報に気をつけて下さいませ。

街の中心に入り込んだ海
外海から帆を畳みながら戻ってきたヨット

物価の高い北欧でも一番お高いのがノルウェー。でもやっぱり可愛い北欧のおみやげ小物。

1998-2006 CASA STITCHA