travel

BERGEN 1

ベルゲンの街と刺繍屋さん

ヨーロッパの函館、そんな感じのする、北の港町ベルゲン。
短い北欧の夏の観光の中心地です。手芸好きにはハーダンガーの故郷です。
背後の険しい山に張り付くように木造の家並みが並び、泊まったペンションもそのひとつです。
旧市街ブリッゲンでは港に面して魚介類の市が並んでいます。シーフードを買ってランチにしました。
木造の密集した建物と地形と気候のために大火を繰り返して来た町です。今は世界遺産にも登録されています。
ペンションにも火事注意の張り紙がいっぱいでしたが、狭い傾斜地に建った家の3階だったので、見晴らしはともかく窓がそのまま非常口になっているので思わず安心したほど見るからに燃えやすそうな家でした。
ヨーロッパ到着翌日、例によって早々と夜中に目が覚めたあげくの朝、最初に行ったのは、観光客であふれる広場の前にある刺繍屋さん。
一般的な品揃えのお店なので、北欧の他のお店同様クロスステッチものはほとんどがデンマーク製でした。
このカレンダーベルプルはデンマークのOOEのものなのですが、北欧のお店ではよくディスプレイされていて、目を留めてつい買ってしまったという日本人も多いものです。別売りの独特の金具だけでも結構お高くて重い。このお店では表のウインドーにも中にも数種飾ってあって、やめようやめようと思いつつ、つい買ってしまいました。
おかげで朝一番からこの重い金具を持って市内観光する羽目になり、デンマークなどで見たらもっと安かったような。重いのでコペンから家に送ったらこれまた送料が高くついて。未だに押し入れで永眠しています。
ハーダンガーはこの一帯のフィヨルドのひとつの地方の名前から来ています。ベルゲンの美しい街並みは、ノルウェー相手のやや不公平な貿易で裕福になったドイツ商人の家でした。
生活にゆとりのないノルウェー人は南の国の美しいレースにあこがれて、その代わりに工夫したのがハーダンガーだったそうです。
ベルゲンはもともとこうした漁業や交易で栄えた街ですが、今ではフィヨルド観光の中心地としてにぎわっています。
1998-2006 CASA STITCHA