テーマ別： Xmas

adventというタイトルですが、本来の意味は降臨節と言ってキリストの降誕（クリスマス）を待ち望む４週間のこと。だからアドベントカレンダーは２点ほどだけで品揃えはいつも通り。特徴としてはこのシリーズではクリスマスものは金銀が多くて大人っぽくシックでしたが、この本は赤緑が中心でフレメ時代に近いかもしれません。リネンは変わらず生成が大半です。

クリスマス２冊目
フレメ時代もほとんどがクリスマスものだったPlumらしく、クリスマスの本が続きます。
デザインはフレメ時代より大人っぽくシックです。

クリスマスの一冊目
表紙は小物ですが、ほとんどはテーブルセンターなど大物です。
このシリーズのクリスマスものはどれも金糸銀糸生成リネンが多用されており色数は少なめです。

取り扱い店としてドイツのＢａｈｍａｎｎとともに挙げられているコペンハーゲンのSommerfuglenに行った時に買ったのですが、重くて。
輸入するときは送料に注意。

日本版の「IVメリークリスマス」と同じ物がかなり多い

デンマークのクリスマスのための手工芸。
刺繍はたっぷりあり、例によってインテリア大物小物、プレゼントグッズ、カードまで。
でも刺繍はこの本ではあくまでデンマークらしいクリスマスのひとつとしていの扱いで、その他に野鳥へのプレゼントになる穀物のリースやデンマークお得意のペーパークラフトからクリスマスツリーの立て方まで載っています。
そしてクリスマスのお菓子まで。お菓子と言っても、食べるより飾りの要素が多いものです。

1977年のデンマーク版、1978年のUSA版と同じ
内容はそちらを参照

デンマーク語版もあり。
クリスマスものを一冊買うなら、イチオシがこれ。紙表紙だけどしっかりした製本で、いい意味で非フレメな編集の本です。
日本の本に多い、冒頭カラーの作品ページが続き、後半は白黒で図案と仕立て方のページというタイプです。 この仕立て方のページというのがミソで。フレメはキットであれ本であれ、仕立て方について実にそっけなくて、初心者泣かせなのです。
額で飾る図案はほとんどなく、そのかわりクリスマスをフレメで楽しむものなら何でもありです。 アドベントカレンダー、カード、オーナメント、クリスマスカードホルダー、そしてクリスマスディナーのためのテーブルリネン類、もちろんプレゼント用小物もたくさん。 仕立て方など説明が簡単でちょっと物足りないのも事実ですが、ひとつひとつにそんな説明を付けるだけでもフレメにしては大サービスではないでしょうか。
それから英語版とデンマーク語版がありますが英語版をお薦めします。せっかくの解説、同体裁でもデンマーク語では読めません。

クリスマス柄、小さいモチーフだけでなく、額やテーブルクロスになるモチーフまで載っています
これはドイツ版（Weihnacht mit Danischem Blumengarn）でデンマーク版よりほんのおまけ程度図案が増えています。
オリジナル画像はA5のページに。

たっぷり図案がありますが、その割にあっさりした印象の残る本です。 たぶんデザイナーがＷｉｎｃｋｌｅｒとE.Hansenだからでしょう。PlumとBengtsson作品はありません。
額装用はほとんどなく、テーブルセンター、カードホルダー、ベルプルといったクリスマスらしい仕上げになる作品がいっぱいで、キットでは見るけど、他の本ではあまり見ない作品がほとんどです。 大きな作品も多いですが、シンプルなデザインをLinen7に花糸二本取りというものも多いので、クリスマスに向けて追い込みをかけてがんばりたい方ならまだまだ間に合います。

オリジナルは1977年。1990のドイツ版と同じ。
アドベントカレンダーと呼ばれるクリスマス前の一月の飾りを付けるものなどタペストリーが数点、またランナーなど比較的大きな作品が多いのが特徴です。 他にはランチョンマットやお揃いのティーコゼといったフレメらしいものも多く、中サイズの額用の図案もたくさんあります。 個人的には絶対刺したいものは30-2886（カタログ15、P89)　これは元々はアドベントカレンダーではなく普通の作品だったはずです。何年も予定しながら刺しそびれています。 クリスマスの町の風景ですが、買い物などを楽しむ人々の様子が本当に素敵なんですが。

上記のアメリカ版、および1990年のドイツ版のオリジナル。
未見です。

重版されているせいか古い割にひょいと市場に出てきます。ベングトソン、ＥＴHansen　Wincklerとおなじみのラインです。Sorensenという耳慣れないデザイナーの名前が挙がっていますが、どの作品なのかちょっとわかりません。 Plumの作品がないとどうもクリスマスの本は地味になる傾向があるのですが、フレメらしい作品が、ジャンルもバランス良くたくさん出ています。日本版のクリスマスの本に共通したものもかなりたくさんあります。

私の手持ちでは一番古いもので、カラー図版はありません。
図案も赤緑黄（金の代用）といったクリスマスカラーの５色前後だけで、単純な図案の繰り返しのものばかりです。
そんな簡素さも、古い北欧のクロスの本らしく素朴さが心地よい本です。
額装用の作品ではなく、テーブルセンターやランチョンマットといったリネン類がほとんどです。よだれかけ？らしきものもあったりして。ドレスアップした赤ちゃん用？ 古いので市場でも高価になりがちですが、決して派手な本ではありません