花糸の通し方
花糸はちょっと太めちゃんの糸なので、針に通しにくいと思われる方も多いと思います。今までにいくつか方法は教えてもらったのですが、ジニー・トンプソンの紹介する方法が一番だと思います。
これはちょっと太さのある一本取りの糸の通し方で、GT花糸にもフレメ花糸に共通して使えますし、パールコットンなどもこれで通しています。
本に載っているこの方法、HPで引用してもいいよという許可をThe flower thread company から頂いたので、ご紹介いたします。ただ実際に私が使っている手加減も少々加えてですので直訳ではありません。
日焼けお手手なモデルは娘です。
- 利き手ではないほうの(普通は左)人差し指に花糸をきちんと巻き付け(親指や中指で押さえる)、それに右手で平行に針穴を押しつけておきます。
- 糸の一端をしっかり押さえたまま糸をゆるめながら、針を糸と平行のまま少し手前にずらします。
この時針は指にしっかり押しつけたまま動かし、しかも糸は浮き上がれるように一端を自由にしてやるのがコツです。 そうすると針穴に花糸が小さな尺取り虫状態で丸まってきます。 - それをつまんで引き出す。
最初ちょっと難しいかもしれないけど、これさえ出来れば、どんな短い花糸だってちょいちょいのちょいで、唾液や口紅の付いた糸なんかとはこれでおさらばです。
慣れれば、こんなにきちんとした形ではなくても、右手左手に関わらず通せるようになり、短くなった刺しかけの糸を針を持った右手の指先に押しつけてちょいと通すなんて、しょっちゅうなんです。
指の腹を使って通す、このコツだけしっかり憶えてね。
ただ、この方法には実はひとつ困ったことが。よく針を折るんです。針穴の下のあたりで。以前のフレメキットについているような太い針だと大丈夫なんですが。最近なぜかよく針を折るなあと思っていたら、この方法を使うようになってからのように思います。まあ、針と畳は新しい方がいいのでかまわないのですが。
こういった、とってもお役立ちの花糸のノウハウの載ったお勧め本です。
Linen Stitches by Ginnie Thompson
Gloria & Pat
2年位前からいいよーと薦めてまわっていました。日本には売っていなかったのですが、やっとGT花糸と一緒にドイ手芸に入荷したようです。この本については、また次に 〜つづく〜